4月、四月大歌舞伎 昼の部「伊勢音頭恋寝刃」に出演いたします。

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伊勢音頭恋寝刃(いせおんどこいのねたば) みどころ

妖刀の行方に翻弄された男の物語

阿波の国では、お家横領を目論む蜂須賀大学が、藩主の信頼が厚い家老今田九郎右衛門の失脚を図り、息子今田万次郎にお家の重宝である名刀青江下坂の紛失という無実の罪を負わせようとします。その万次郎の後見役から助力を乞われた福岡貢は、夜の二見ヶ浦に万次郎とともにやってきます。すると、万次郎の奴林平が、大学の手下たちと争っているところに出くわし、お家横領画策の手掛かりとなる密書を手に入れます。
ようやく刀を手に入れた貢は、賑わう古市の遊女屋油屋に折紙の行方を追って現れ、二見ヶ浦で手に入れた密書から、徳島岩次が怪しいと睨みます。一方、貢の恋人であるお紺も岩次が折紙を持っていると確信し、折紙を手に入れようと、岩次になびいたふりをして万座の中で貢に偽りの愛想づかしをします。逆上した貢は自分が手にしているのが青江下坂とは知らず、意地の悪い仲居の万野をあやまって手にかけてしまうと、妖刀に魅せられ次々と人を斬り捨ててしまうのでした。
歌舞伎ならではの様式美など見どころ溢れる作品をご覧ください。